理事長あいさつ

勝海舟の会 会長 瀬古茂二郎

人から信頼されることが己の人生に大きな転機や影響を与えるということを教わりました。

私は昭和42年12月に生まれ、小学4年生まで東京都港区六本木に住んでいましたが、そのときに通っていた小学校が、赤坂にある氷川小学校(以下「学校」と言います。)でした。
学校は勝海舟(以下「海舟さん」と言います)の邸宅跡にありましたので幼稚園のころから海舟さんの名前を知っていたのです。私は大河ドラマや実在した歴史上の人物を取り上げるテレビが好きで今でもよく観ていますが、幕末主人公を題材としたものには必ずと言っていいほど海舟さんが登場していましたので自然と海舟さんに興味を持つようになりました。
最初はマンガから、後には伝記物の本を読むようになりました。それでも高校生くらいの頃には、敵対関係にあった雄藩同士を結ばせる「薩長同盟」や権力にしがみつく幕府に土佐藩を介して建白させ「大政奉還」を成し遂げた坂本龍馬の師として様々な影響を与えた人物であることを知り、そこから今日に至るまでは私の中では好きな人物の1人となりました。私が海舟さんから学んだことは、「江戸の無血開城」を成し遂げたことです。この偉業、第二次世界大戦の東京の焼け野原を思い浮かべて下さい。海舟さんがいなければそのときに焼け野原になっていたかもしれなかったのです。「戦争を避けられたらいいな」と考えた人は他にもいたでしょうが、「実際に避けた」のは海舟さんです。つまり考えるだけではだめで、それをやり遂げることが大切なんだということを学びました。
私も良いアイデアが浮かべばすぐに行動に移すように心がけております。 そして大事なのは人との結びつきです。幕臣はもとより、長州、薩摩等の雄藩の方、脱藩浪人である坂本龍馬等をはじめ、多くの人と関わり、教えを請い又は教え、自分のものにしていく。人から信頼されることが己の人生に大きな転機や影響を与えるということを学びました。

勝海舟の会を通じて大勢の会員の皆様と語らい、教えを請いたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

勝海舟の会 理事長 瀬古茂二郎

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